今回、ピラミッドと同じくらい楽しみにしていたのが砂漠キャンプ♪
これは予想以上に素晴らしかった!!
カイロから冷房なしのバスで走ること5時間。
砂漠の中にある小さな村バフレイヤ・オアシスに向かい、
そこからジープに乗って砂漠の1本道を3時間走って
砂漠のど真ん中でキャンプをするというダイナミックさ。
こんな体験初めてでした〜。
ジープの運転手さんはアブドゥールさん。
すっごくやさしい、親切な方でした。
遊牧民で高校の校長先生、大学では地質学を学んでいたということで
このあたりの地質のこともいろいろ話してもらいました。
キャンプ目的地は白砂漠。
なんと出発した時(午後3時)の気温は43度!!
普段の松山よりも10度近く高い。
水分補給しながらの命がけ(?)キャンプです。
念のため2リットルのペットボトル1人4本持って行くことに。
キャンプする砂漠の近くには何にもないので水は絶対必需品。
その途中、いくつかスポットにも立ち寄りました。
感動したのは砂漠の中の冷泉、硫黄のにおいが!
暑かったし、お風呂に入れないので
Tシャツのまま入って泳ぐことに。
めっちゃくちゃ気持ちいい〜砂漠のオアシスを実感しました。
そのあとは休憩室でシャーイ(紅茶)を飲んでのんびり。
ちなみにたっぷり砂糖とミントが入ったエジプト紅茶でした。
目的地の白砂漠に着いたのは夕日が沈む直前。
白砂漠は名前通り、きれいな白っぽい砂漠なんですが
それ以上にすごかったのは石灰岩でできた
いくつもの不思議な形の白い岩。
アブドゥールさんの話によると何十億年も前、
このあたりは海だったそうです。
海の水がなくなってこの石灰岩がまだやわらかかった時代に
風によって削られて不思議な彫刻が残ったのだとか。
石灰岩をよーく見てみると貝殻の化石っぽいのも残っていて
本当に海だったんだ〜って実感。
そんな自然の彫刻に囲まれた砂漠の中で
地平線に沈む夕日を眺めました。
ゆっくりゆっくり沈んでいく夕日。
そういえば地平線に沈む夕日を見るのは昔からの夢だったな。
風の音だけが耳の中に入ってくるという不思議な感覚。
夕日が沈んで辺りが暗くなるまでの空の変化もきれいでした。
オレンジというよりピンクや薄い赤紫に近い色。
少しずつ暗くなって、三日月が目立ち始めて、
いつの間にか満天の星空に。
そうこう過ごしているうちに
アブドゥールさん手作りの夕ごはんが完成。
チキンを焼いたものと野菜が入ったトマトベースのスープのようなものを
ごはんにかけたもの、エジプトビールと一緒にいただきました。
砂漠の中は酔いがまわりやすのかちょっと飲んだだけで満腹。
眠くなったのでゴロゴロ。
砂の上にマットレスを敷いて星空を見ながら横になってたら
本当に寝てしまいました。
でも星空は本当にきれいでした☆
度が合っていない私のメガネでも天の川、流れ星がくっきり、はっきり。
コンタクトレンズだったらもっときれいに違いないけど
砂漠でハードコンタクトをする勇気はちょっと・・・。
で、そのままマットレスの上で朝を迎えると
口の中がカラカラになるということなので
途中からテントに入って寝ました。
朝は空が明るくなって起床。
地平線から昇る朝日を見るためにテントを出て辺りをウロウロ。
出てきそうでなかなか出てこない朝日。
まだかまだかと待っていたら地平線からオレンジ色の光が見え始めて
ちょっとずつそのオレンジ色が大きくなって
まんまるの太陽が顔を出してきました。
まさに太陽を拝みたくなる気持ち。
太陽神の存在も分かるような気がしました。
朝、少し下がっていた気温も太陽が昇るにつれて徐々に上昇。
こうやって砂漠の一日は始まるんですね。
そのあと朝ごはん食べて、バフレイヤ・オアシスに戻って
砂漠キャンプ終了。
それにしても広い広い何にもない砂漠の上で寝転がってると
「世界の中心ってどこ?」ってふと考えてしまったり
小さいことが「まぁいいかっ」てどうでもよくなるような気分でした。